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不登校による勉強の遅れを取り戻す方法とは?自分に合った学び方で再スタート

  • 松陰高校みなとみらい学習センター
  • 8月25日
  • 読了時間: 13分

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▶︎1. 不登校で勉強が遅れる理由とは?


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1.1 学校に行けないことで起こる学習面の課題

不登校になると、授業に出られなくなることで学習内容の積み重ねが断たれてしまうのが大きな問題です。

特に以下のような影響が出やすくなります。


  • 学校の授業進度に合わせた学習ができなくなる

  • 定期テストや課題の提出ができない

  • 自主的に勉強する習慣が失われる


たとえば、1ヶ月授業から離れるだけでも、教科によっては数単元以上の進みがあります。

中でも英語や数学のように前の内容が理解できていないと次に進めない教科では、1つの単元の抜けが後の理解に大きな影響を与えます。


こんな失敗もよくあります。


  1. 「いつか追いつけばいい」と思ってしまう

      → 学校の進度は待ってくれないため、時間が経つほど差が広がってしまいます。


  2. 親が「家で勉強しなさい」とプレッシャーをかけすぎる

      → 勉強への苦手意識が強まり、さらに手をつけられなくなることがあります。


  3. 「とにかく塾に通わせればいい」と考える

      → 本人の気持ちが整っていない段階で外部に頼っても効果が出にくいです。


こうした状況では、「何から手をつけていいかわからない…」という状態になりがちです。

まずは教科ごとの優先順位をつけ、学び直す範囲を明確にすることが大切です。


勉強を「すべてやり直す」のではなく、「今必要な単元から少しずつ取り組む」という姿勢が回復の近道になります

勉強の遅れは、焦らず「どこから再スタートするか」を明確にすることが大事です。


1.2 学びの遅れがもたらす心理的な影響

学習面での遅れは、子どもの心にも少なからず影響を与えます。

中でも次のような心理的負担が大きくなりやすいです。


  • 「自分だけが遅れている」という焦り

  • 学習に対する自信の喪失

  • 周囲との比較からくる劣等感


このような気持ちは、勉強だけでなく、日常生活にも波及してしまいます。

たとえば、朝起きるのがつらくなったり、好きだった趣味にも関心が向かなくなったりすることも。 

そして「どうせできない」と諦めの気持ちが強まると、学習意欲がさらに低下するという悪循環に入ってしまいます。


このようなとき、周囲の大人が気をつけたいのが以下の3つです。


  • 「なんで勉強しないの?」と責めない

  • 子どもが自分のペースで進んでいいと伝える

  • 小さな成長にも「できたね」と声をかける


心理的な不安が強いときほど、まずは「できないこと」ではなく「できること」に目を向けてあげることが大切です。

子どもが「また勉強を始めてみよう」と思えるには、心の安心が前提になります。



▶︎2. 不登校による勉強の遅れを取り戻す3つの視点


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2.1 生活リズムの安定が第一歩

不登校が続くと、どうしても生活リズムが乱れがちになります

昼夜逆転してしまうと、朝起きられず、集中力ややる気も落ちてしまいます。


特に次のような傾向が見られます。


  • 昼夜逆転で授業時間に眠ってしまう

  • 食事や入浴の時間が不規則になり、体調を崩しやすくなる

  • 一日がぼんやりと過ぎ、勉強するタイミングがつかめない


これらの状態では、どれだけ良い教材があっても効果は出にくいです。 

だからこそ、まずは「決まった時間に起きる・寝る」ことが学び直しの土台になります。


よくある失敗例として、


  1. 「好きな時間に起きてもいい」と放置してしまう

      → さらに昼夜逆転が進んでしまいます。


  2. いきなり朝6時起床に戻そうとする

      → 身体がついていかずリバウンドしやすくなります。


  3. スマホやゲームの時間を一気に制限する

      → 強いストレスになり、親子関係にも悪影響です。


改善には、まずは「朝9時に起きる」「夕方までに夕食を終える」など、ハードルを下げてルールを決めていくことが大切です。

勉強の前に、生活のリズムを整えることが学び直しの第一歩です。


2.2 学習習慣を取り戻すには「小さな成功体験」がカギ

長期間勉強から離れていた場合、最初のハードルは「机に向かう習慣」を作ることです。 

ここで大切なのは、「一度にたくさんやる」ことではなく、「少しずつでも続ける」ことです。


こんな工夫が効果的です。


  • 1日10分だけでも机に向かう時間を作る

  • 好きな教科や得意な問題からスタートする

  • 終わったら「よくできたね」と自分を褒める



よくあるつまずきポイントは以下の通りです。


  1. 初日から1時間以上の勉強を課す

      → 負担が大きくて続かず、やる気をなくしてしまいます。


  2. できなかった部分ばかりに目が向いてしまう

      → 自信がなくなり、勉強に対してネガティブな気持ちに。


  3. 毎日違うことに手を出してしまう

      → 学習の定着がしにくく、成果を感じにくいです。


「昨日より少しできた」「自分で進められた」という感覚が、やる気を育てます。

勉強への前向きな気持ちは、小さな成功体験の積み重ねから生まれます。


2.3 周囲との比較をやめて「自分のペース」を守る

不登校の子どもたちが悩みやすいのが「まわりと比べてしまうこと」です


  • 「同級生はもう◯◯を学んでいるのに…」

  • 「自分だけ遅れている気がする…」

  • 「受験に間に合わないかもしれない…」


こうした不安や焦りは、学び直しの意欲をそいでしまいます。

失敗例としては、


  1. 「まわりに追いつこう」と急いでしまう

      → 焦りで空回りし、かえって進めなくなることも。


  2. 「こんな簡単な問題もできない」と落ち込む

      → 自己肯定感が下がり、勉強を避けるようになります。


  3. 親や先生が「他の子はできているよ」と比較してしまう

      → プレッシャーが強くなり、心を閉ざしてしまうこともあります。


大切なのは、「昨日の自分と比べて前に進めたかどうか」を見ることです。

1週間前は机に向かうことすらできなかった子が、今日は10分間集中できた。それだけで大きな一歩です。

勉強は人と比べるものではなく、「自分のペース」で進めることが何より大事です



▶︎3. 不登校の子に合った勉強スタイルとは?


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3.1 無理なく学べる「個別学習」や「無学年制」の魅力

不登校を経験した子どもにとって、従来のクラス形式の一斉授業はハードルが高い場合があります。そこで注目されているのが、「個別学習」や「無学年制」のスタイルです。


このようなスタイルには、以下のようなメリットがあります。


  • 自分の理解度やペースに合わせて進められる

  • わからないところは立ち止まり、わかるまで繰り返せる

  • 他人と比較せずに学習に集中できる


特に無学年制では、「学年」に縛られず、自分が今必要な内容から学び直せます。

たとえば中学2年生でも、小学6年の漢字や計算に戻っても誰にも咎められません。


よくある誤解として、


  1. 「学年が違う内容をやるなんて恥ずかしい」

      → 実際は自分のペースを大切にする仕組みなので、本人の安心感が高まります。


  2. 「個別学習は一人で進めるから続かないのでは?」

      → 支援者のサポートや声かけがあれば、モチベーションを維持できます。


  3. 「学年を飛ばしている=手抜き」と思われる

      → 実は、理解と定着に重きを置いているため、学力の基盤が強くなります。


無理なく、自分に合った内容から取り組める環境が、学習意欲を引き出します。


3.2 通信制や単位制高校の柔軟な通学スタイル

登校への不安がある子には、通信制や単位制高校の「選べる通学スタイル」も有効です


たとえば、


  • 月に1回の登校からスタートできる

  • 午後からの登校で朝が苦手でも大丈夫

  • 自宅学習中心で、自分のペースで学習できる


このように、生活リズムや体調に合わせて通学スタイルを調整できるのが特徴です。

失敗例としては、


  1. 「週5登校なら生活リズムが戻るはず」と思って無理をする

      → 途中で疲れて挫折してしまうケースも。


  2. 通学しない日も学習計画を立てずに放置する

      → 結果的に学習習慣が身につかず、勉強が進まない。


  3. 柔軟な制度に頼りすぎて自己管理ができなくなる

      → サポート体制のある学校選びが重要です。


自分に合ったペースで学べる環境であれば、勉強の遅れも少しずつ取り戻せます。

「通学が苦手でも学びを止めない」──これが通信制・単位制の最大の魅力です。


3.3 「社会とつながる学び」がやる気を引き出す

学びが「何のために必要なのか」が見えないと、やる気が起きにくいものです。 

特に不登校経験のある子には、「勉強=無理やりやらされるもの」というイメージが強い傾向があります。

そこで効果的なのが、「社会とつながる学び」です


たとえば、


  • ニュースを題材に、自分で調べて考える授業

  • チームで意見を出し合いながら課題を探るグループ学習

  • 進路や就職につながるスキルを学ぶ授業


このような実社会とつながった学習は、「今勉強していることが、将来どんな場面で活きるか」を実感しやすく、学ぶ意味を見出すきっかけになります。


よくある課題として、


  1. 「教科書の内容=社会と関係がない」と感じてしまう

      → 現実との接点を持つことで、学びに意味を感じやすくなります。


  2. 「グループでの学習が苦手」と思ってしまう

      → 小さな単位の活動から始めると、徐々に慣れていけます。


  3. 「将来の目標がないと学ぶ気になれない」

      → 学びの中で興味を見つけることで、自然に目標が芽生えることもあります。


「学ぶこと=社会で活かせること」と感じられると、勉強はもっと前向きなものになります



▶︎4. 不登校の勉強支援でよくある失敗とその解決策


4.1 焦って一気に学習を詰め込む

不登校が続いたあと、「早く勉強の遅れを取り戻さないと」と焦ってしまうのは自然なことです。 

しかし、いきなり多くの課題や教材を詰め込むのは逆効果になりがちです。


よくある失敗例は次の通りです。


  • 1日に何時間も学習時間を設定する

  • 1週間分の課題を一気に出す

  • 応用問題ばかりを優先的に解かせる


このような対応をすると、子どもは勉強へのハードルが高くなり、「どうせできない」と投げ出してしまいます。

解決策としては、


  • 最初は「10分×1科目」から始める

  • できる範囲の教材を優先する

  • 少しずつ量と難易度を上げていく


「少しずつでいいよ」という姿勢が、勉強を続ける原動力になります


4.2 親がつい口出ししすぎてしまう

子どもの学習の遅れを心配するあまり、つい口出しが増えてしまうという声もよく聞きます。


  • 「早くしなさい」「まだ終わってないの?」

  • 「昔はもっとできたのに…」

  • 「こんな問題もできないの?」


これらの言葉は、親の愛情から出たものでも、子どもにとってはプレッシャーになってしまいます

こんな失敗もありがちです。


  1. 子どもの勉強時間にずっと付き添ってしまう

      → 子どもが「見張られている」と感じ、反発や無気力につながる。


  2. 本人の意志を確認せず、支援先や教材を決める

      → モチベーションが湧かず、継続できなくなります。


  3. できない部分ばかりを指摘してしまう

      → 自信を失い、「やっても意味がない」と感じてしまう。



有効なのは、「応援するけど、任せる」スタンスです。


  • 勉強内容は一緒に相談して決める

  • 小さな成果でも必ず認める

  • 困ったときだけ手を差し伸べる


信じて見守る姿勢が、子どもにとって一番の支えになります。


4.3 合わない支援サービスを選んでしまう

勉強の遅れを取り戻すために、さまざまな支援サービスを利用する家庭も多いですが、「合わないサービス」を選んでしまうと逆効果になってしまうことがあります


たとえば、


  • 集団授業中心の塾に通ったが馴染めなかった

  • 厳しい指導スタイルで自信を失ってしまった

  • 先生との相性が合わず、通うことが苦痛に


このような場合、学習意欲が低下するだけでなく、支援自体を避けるようになってしまうこともあります。

選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。


  • 自分のペースで学べるか

  • 授業やサポートの内容が興味を引くか

  • 気軽に相談できるスタッフがいるか


また、最初から長期契約を結ぶのではなく、体験授業や見学を通じて相性を確かめることも大切です。

「合うかどうか」を見極めることが、支援を継続するうえで非常に重要です。



▶︎5. 不登校・勉強の遅れに対応する「松陰高校みなとみらい学習センター」のサポート


5.1 自分のペースで学べる4つの登校スタイル

松陰高校みなとみらい学習センターでは、生徒一人ひとりの生活リズムや学習状況に応じた柔軟な登校スタイルを用意しています。登校に不安を感じる生徒でも、自分に合ったスタートが切れる仕組みです。


以下の4コースから選ぶことができます。


  • 1DAYコース:月曜日のみ登校。レポート学習を中心に、ゆっくりと学び始めたい方向け。

  • 3DAYコース:月・水・金の登校。時事問題やプレゼンを重視した授業も行われます。

  • 学び直しコース:午後から登校が中心。小学校の範囲から基礎をやり直したい人におすすめ。

  • 5DAYコース:3DAYに加え火・木のゼミをプラス。得意科目を伸ばし、進学や検定対策も可能。


どのコースも途中からの変更が可能で、進路や体調に合わせた調整ができます。

「今の自分にちょうどいい」ペースで通えるのが最大の魅力です


5.2 「世のな科」「リベラルアーツ」など独自の授業内容

松陰高校みなとみらい学習センターの授業は、従来の「教科書の暗記中心」の学びとは一線を画しています。 

学ぶことが「社会とつながっている」と実感できるユニークな授業が充実しています。


特に注目なのが次の2つの教科です。


  • 世のな科:「昨日までの常識が今日の非常識かもしれない」という視点で、ニュースや社会問題をテキストに議論を深める授業。無学年制のグループ「ユニット」で、考える力を伸ばします。


  • リベラルアーツ:歴史・数字・文学・哲学などから「この世界の仕組み」を学ぶ教養授業。社会を多角的にとらえる思考力を育てます。


どちらの授業も、「正解の暗記」ではなく「問いを立て、自分の視点で考える」ことを重視しており、勉強に苦手意識がある生徒も参加しやすい内容です。

「なんのために学ぶのか?」を体感できる授業が、学びの意欲を引き出してくれます


5.3 不登校・発達の悩みに応える「教育ステーション」

みなとみらい学習センターでは、不登校や発達の悩みを抱える小中学生とその家族を支援する「教育ステーション」も運営しています


対象は以下のような方々です。


  • 不登校(いじめ・引きこもり・学校不適応)

  • 発達障害やグレーゾーンで悩んでいる

  • 学校に通えない子を家庭で支える保護者


教育ステーションでは、学校見学・個別相談を通して一人ひとりに合った支援の道を一緒に考えます。

土曜日の個別相談も行っており、相談しやすい環境づくりにも力を入れています。

「ひとりで悩まないで」という思いから生まれた、心強いサポート拠点です。



▶︎6. まとめ:不登校による勉強の遅れは取り戻せる


6.1 まずは心と生活を整えることから

不登校による勉強の遅れに対して、「このままで大丈夫なのかな」と不安に感じている方も多いと思います。

ですが、まず大切なのは「勉強そのもの」ではなく、心と生活の土台を整えることです。


  • しっかり眠れているか

  • ごはんを落ち着いて食べられているか

  • 気持ちのアップダウンが激しくなっていないか


こうした基本が整うことで、ようやく学びに向かう準備が整います。

焦って「勉強しなきゃ」と詰め込んでも、気持ちが落ち着いていなければ成果は出にくいもの。 

まずは「今日できたこと」に目を向けて、少しずつ日常のリズムを取り戻していきましょう。

勉強を始める前に、安心して過ごせる環境づくりが一番大事です。


6.2 子どもに合った学び方で、未来を広げよう

勉強の遅れは、取り戻せます。大切なのは、その子に合ったやり方で取り組むことです。


  • 通常の学校生活が難しいなら、通信制や単位制を選ぶ

  • 一斉授業が合わないなら、個別学習や無学年制を試す

  • 興味を持てる授業で、「学ぶ楽しさ」を感じるところから始める


このように、学び方の選択肢はいま大きく広がっています。ひとつの方法にこだわらず、試してみることで、自分に合う学び方が見つかるはずです。


そして、進路も勉強も、「遅れているからダメ」ということはありません。むしろ、立ち止まって考えた経験がある人は、後に強く、しなやかに生きられる力を持てるものです。

自分に合った学び方を見つければ、不登校でも未来は大きく広がります。



▶︎不登校や学力の不安も、しっかり支援します。

松陰高校みなとみらい学習センターでは、不登校や学習の遅れに悩む生徒のために、個別に合わせた学び直しが可能です。独自の授業と柔軟な登校スタイルで、安心して高校生活をスタートできます。

まずは資料請求・学校説明会からお気軽にご相談ください。



 
 
 

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